本紙は11月1日、衛生陶器やユニットバス製造・販売大手「INAX」(本社・愛知県常滑市)との癒着疑惑が出ている「金澤物流サービス」なる三重県伊賀市の企業が、都市計画法に違反した倉庫を同市内に建て、INAXの上野緑工場はつい最近まで、その倉庫を賃借していた事実を報じた「朝日」記事(10月31日。伊賀版)を紹介した。
そして、関係者によれば、まったく同じことが、INAXの筑波工場(=冒頭右写真。茨城県つくば市)でもあり、やはり今年9月末を持ってINAXの製品がすべてその違法倉庫から運び出されているという。(冒頭左写真=「朝日」記事の一部)
上野緑工場同様、現地の役所が認めているのだが、この意味するところは大きい。
というのは、金澤物流なる会社は三重県でこそ中堅規模の運送会社だが、全国で見れば知名度もない小さな会社。なぜ、その会社が遠く離れたつくば市でもINAXの仕事を取れたかという疑問が出て来るからだ。