本紙既報のように、12月15日、加入した日系ブラジル人当事者(34)の訴えにより、「ユニオンみえ」が三重労働局に調査申し入れを行ったことから発覚した、衛生陶器やユニットバス製造・販売大手「INAX」(本社・愛知県常滑市)の「上野緑工場」(三重県伊賀市)における昨年9月に発生した指2本切断事故の労災隠しーー。
INAXは当初、「指は切断していない」「業者から『男性は事故後も仕事を休んでおらず、(報告義務のない)不休災害だ』と報告を受けた」とか、「(不休災害なら)労基署に報告義務はない(。したがって労災隠しにならない)」などととぼけていた。
しかし、その後、労災隠しだったことをINAXも認めたと、12月27日「朝日」の三重・伊賀版(=冒頭写真)、それに名古屋版が報じている。
それによると、労災隠しの手口は以下の通り。こうしたケースは、INAXに限らず、他の派遣労働の現場でも、工場側に気兼ね、また工場側は本社の評価を気にして横行していると思われるので報告する。