事件屋の介入を受け、不動産投棄にのめり込み、巨額の損失を大手ドラッグストア「富士薬品」(さいたま市)が出していることは本紙既報の通りーーその買収対象物件のなかには、最終的には見送ったが、例の「朝鮮総連本部ビル」(冒頭右写真)も含まれていた。
そう、元公安調査庁長官の緒方重威被告(同左写真)らが関わり、詐欺罪に問われた事件の舞台にもなった。
本紙でも、過去、09年8月3日記事と、この連載(4)で取り上げたものの、どこまで本当か、これはという物的確証までは得ていなかった。
まして、この事件の一審では緒方被告の有罪判決が出ている(懲役2年10月、執行猶予5年。緒方被告、検察共控訴)。ということは、富士薬品にも打診はあったが、「すぐ断った」との富士薬品の主張を地裁は認めたからだ。
しかし、真相はといえば、富士薬品は「今にも取引を成立させるといった意気込みを見せていた」ようなのだ。
本紙はその証拠資料を得たので、以下に転載する。