アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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和解条件通り政治結社を提訴ーーで問われる「INAX」の“問題点”

 関係者の証言などによると、「和解条件通り」、衛生陶器やユニットバス製造・販売大手「INAX」(本社・愛知県常滑市)は11月26日、政治結社「正気塾」(本部・長崎市)に対し、同団体を被告とし、名古屋地裁に訴訟提起を行った旨の通知をしたそうだ。
なお、INAXの親会社は東証1部、持ち株会社の「住生活グループ」(東京都中央区)。住生活グループは、INAXで何か問題が起きている可能性があると見て社内に調査委員会を発足させ、現地調査を行っている。
さて、本紙の過去記事をご存じない方のために、「和解条件通り」の意味を補足しておく。
正気塾は、INAXの「上野緑工場」(三重県伊賀市)などに対し、今年6月始めから実に約3カ月も連日のように街宣を行っていた。同工場で一部幹部社員らと、同工場へ派遣社員を出している地元企業との癒着関係から、数々の不正が起きているとの内容だった。
これに対し、INAXは9月に入って三重県津地裁に街宣禁止の仮処分申し立てを行う。
ほどなく正気塾は街宣を辞めたので、本紙は仮処分が認められたからだと思っていた。
ところが、そうではなく、9月25日、INAXと正気塾との間で「和解」が成立し、その和解条件とは、「INAXは11月末までに本訴する代わりに、正気塾はその一審判決が出るまで街宣を行わない」旨のものだった。(冒頭写真=「和解調書」の一部)
そして、その和解条件通り、INAXは11月末までに提訴したというわけだ。

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