さまざまな名目を設け、資金を募り(たいてい高利を謳っている)、詐取する事例は昔から枚挙に暇がない。
本紙でも過去、「和牛商法」を取り上げたことがあるし、最近でも「お宝ファンド」、「会員制ホテル」、「中東への和牛輸出」などの資金集めに関して疑惑を呈している。
今回紹介するのは、鹿児島県・奄美大島の「養殖クロマグロ」会社をM&Aし、中国・マカオに売り込むことを謳って資金を集めたケース。
「シールド」(鹿児島市。冒頭右写真=東京本社入居ビル)なる会社が昨年7?8月にかけ、総額4億1300万円分を社債発行の形で募った(同左写真=説明パンフより)。
一口100万円(年利9%)から2000万円(同20%)で、償還期間は2?5年。したがって、まだ被害が確定しているわけではない。
しかし、未だM&Aが実行されていない模様で、すでに投資家が告発し、鹿児島県警は内偵しているとの情報もある。
そんななか、本紙の元に、このシールドの東京本社営業部「本部長」の肩書きを持つ人物から過去、別件で恐喝などされたとの情報が寄せられた。