アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<主張>横田めぐみさん拉致問題ーー金賢姫元死刑囚に話を聞きたいなら、訪韓するのが筋

 昨日、拉致問題担当相も務める中井洽国家公安委員長(冒頭右写真)が、大韓航空機爆破事件の実行犯である金賢姫(キムヒョンヒ)元死刑囚(同左)の特例入国を要請したことに対し、韓国側やわが国の一部関係者の間から批判の声が上がっている。
中井委員長が要請したのは、金元死刑囚が、昨年5月ごろ、訪韓した政府関係者に「80年代初めに平壌の招待所で、めぐみさんに会ったことがある」と証言したとされ、それを知り、横田めぐみさん拉致問題解決のためとされる。
これに対し、反対意見が出ているのは、そもそも20年以上も前の証言をいまごろ聞いて問題が進展する可能性は低いのはもちろん、それ以上に疑問なのが、金元死刑囚が87年に北朝鮮の工作員として大韓航空機爆破事件を起こした際、偽造旅券を使って日本人として同機に乗り込んでおり、いまもわが国に入れば旅券法違反に問われる事実(海外にずっといるため、時効になっていない)。


社会は法律で成り立っている。
自分の都合のいい時だけ、特例といっていたら、あれもこれもとなり、法律は機能しなくなる。
したがって、生命の危険があるなど、特例中の特例でないと例外は認めるべきではないところ、今回のケースの場合、そういう緊急避難的な要素はないからという。
それでも話を聞きたいなら、旅券法違反で罪に問われることのない、彼女がいる韓国に日本政府側が行くべき。また、そういう事情がなくても、人に協力を請うのに、訪ねて来るのではなく、呼ぶ「日本は何様だと思っているんだ!」(韓国筋)との声もすでにかなり出ていると明かす。
怒る相手が韓国だけで済むならまだしも、当然、捕まり、韓国政府に真相を吐露した金元死刑囚を北朝鮮政府が面白く思っているわけがなく、彼女の訪日が北朝鮮を刺激するのは明らかだろう。
「それに時期も余りに悪すぎる。北朝鮮は例のデノミ政策が裏目に出て社会不安が拡大している。こういう時、海外に国民の目を向けさすのは定石で、金元死刑囚の訪日はその格好の材料に利用されかねない」(外務省筋)
結局のところ、この動き、拉致問題に尽力というより、目立ちたく、かつ国際オンチの中井委員長のパフォーマンスに過ぎないのではないかというわけだ。
「それに残念なことですが、本当の事情通の間では、すでに横田さんは死去しているとの見方が強い」(韓国政府筋)
繰り返すが、それでもどうしても事情を聞きたいなら、旅券法違反の逮捕の特例が必要ない訪韓をすべきというのだが……。
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