疑惑が浮上したのは、東証1部に上場しているある大手製薬会社の中国地方の工場施設の解体工事(冒頭写真)を巡ってのこと。
国内建設業界大手5社の一角を占める東証1部、「大成建設」(東京都新宿区)は、この解体工事を引き受け、同施設から出る鉄・非鉄屑(以下、スクラップという)の買い取りは孫請けのM社が行った。
大成とM社の間には、H社が入っているが、それはM社が大成との取引実績が無く、その専用口座を持っていなかったから。
トラブルが発生したのは、08年9月に発生したリーマン・ショックにより、スクラップ価格が大暴落したことが契機になっているという。