これは大島健伸氏(冒頭右写真)の最後のあがきなのだろうか!?
東証1部、社名同様のブランドで知られる単身者向けアパート建築請負、転貸主軸の「レオパレス21」(東京都中野区。冒頭左写真は同社建築アパート)は2月6日、同社HPで、「VESTA」(東京都港区)との間で締結していた家賃保証事業に関する業務提携を解消したことを明らかにした。
VESTAはレオパレス側が契約違反を続けたため、同社側から受託業務を停止したとしているが、レオパレスは2月分の保証債務の履行をしなかったからと主張している。
家賃保証会社は、レオパレスを始めとする家主の賃借人から家賃の3割以上の“保証料”を受け取る代わりに、賃借人が家賃を滞納した場合には家主に家賃を肩代わりして支払う。VESTAはその最大手で、昨年9月期の売上高は約40億円。
「VESTA」と聞いても、読者はピンと来ないだろうが、同社は昨年7月に社名変更するまで「MAGねっと」と言っていた。
そう、昨年2月に経営破たんした商工ローン大手「SFCG」会長だった大島健伸氏の長男・嘉仁氏が代表を務める、ジャスダック上場「MAGねっとホールディングス」(東京都港区)の主要子会社。
SFCGの経営破たんの関連で、MAGねっとホールディングス(子会社も)は訴訟が相次いでおり(例えばSFCGは無償でMAGねっとホールディングスに債権譲渡したとして、SFCGの破産管財人は担保権実行の否認申し立てを行い、東京地裁はこれを認めたため、MAGねっとホールディングスは異議申立を行って係争中)、こうしたなか資金難からのことでは? と思われる読者もいるかも知れない。
確かに、レオパレスの主張通り、単に家賃の保証債務の履行をしなかっただけならそういう見方もあり得るかも知れない。
だが、実は不履行の直前、VESTAは実に興味深いことを実行していた。