セブンーイレブンやヨーカ堂も展開する東証1部「セブン&アイ・ホールディングス」(東京都千代田区)は1月27日、傘下の百貨店事業のうち、「西武有楽町店」を今年12月25日を持って閉店すると正式に発表したのはご存じの通り。
西武百貨店といえば本部は長く池袋店だったが、銀座地区にある西武有楽町店は同店の“顔”であり、その閉鎖は同店の凋落を決定づけたといっていい。
西武百貨店はかつて堤清二氏(横写真)が率い、総合流通のセゾングループの中核企業だった。セゾングループは1970~80年代、ファッションの総合商社『西武』として我が世の春を謳歌したが、次第に堤氏ワンマン体制の弊害が露呈。92年、和田繁明氏が会長に就任するも、バブル崩壊に伴う過去のグループ企業の不動産への過剰投資が祟り経営悪化。2003年、そごうとの経営統合で生き残りを図ったが、06年からセブン&アイ傘下入りしていた。
一方、西武有楽町店は05年度から毎年10億円ほどの営業赤字を出していた。