本紙で、若手カリスマ実業家として一部でもてはやされている松田元氏(34)が取締役を務めていた「SAMURAI&J PARTNERS」(4764。JQ。旧「デジタルデザイン」)の粉飾決算疑惑などを指摘したところ、記事削除仮処分申立をされたことは本紙既報の通り。
そうしたなか、本紙はその松田氏が講師をしていた「平成松下塾」などの高額有料セミナーの受講者が結成した「被害者の会」から告発を受け、つい先日、その概要をお伝えした。
共に松田氏に関することだが、その疑惑は異なることだと思っていた。
ところが、取材の結果、両者には重大な共通点があることが判明した。
結論を先にいえば、指摘のセミナー(塾)が開催されたのは14年6月から翌年8月にかけてだが、そのなかで松田氏はSAMURAI社の株式を買うように指示。それだけでなく、そもそも松田氏がSAMURAI社の取締役になれたのは同社の株式10%を、当時社長だった寺井和彦氏から14年10月、約1億2500万円で譲渡してもらった結果だが、その資金も塾において塾生から別名目で集めたものだったというからだ。