アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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仮処分申立の行方は? 警察庁が、フリー記者の国家公安委員長記者会見取材を“妨害”

 本紙ではお馴染みの、フリージャーナリスト仲間の寺澤有氏(冒頭写真)が怒っている。
寺澤氏は警察や検察、裁判所の裏面などを主フィールドとし、これまでに彼の記事により汚職など刑事責任を問われた警官や元警官は100名近くにも及ぶ。
もちろん、正当な取材の結果であり、讃えられこそすれ、批判されることではないはずだが、そのため、『警察庁出入り禁止』という著書(横写真)もあるほど、取材において不当な差別を受けて来た。警視庁公安部から尾行されたこともある。
だが、政権は代わり、いまやフリー記者も、各省庁のトップなど、従来なら記者クラブ所属記者のみの会見にも出席できる状況に。まだ実施されているところは一部ながら、鳩山由紀夫首相も小沢一郎民主党幹事長も「どんな方にも入っていただく」「どなたでも会見においで下さい」と明言している。
 そこで寺澤氏は、中井洽・国家公安委員会委員長(横写真)の定例会見に出て取材すべく、今年2月1日、警察庁記者クラブ、警察庁広報室、それに中井委員長の衆議院事務所に連絡を入れた。
結果は、記者クラブからは「会見は原則的にオープンという立場。質問させないつもりもない」旨の文書回答があった。
記者クラブもOKというのだ。ならば、何ら問題なく、出席は実現するかと思えた。ところが、警察庁は“奇策”を出してくる。

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