東証2部、投資会社「ジェイ・ブリッジ」(東京都墨田区)といえば、一時は「日本の企業の再生は日本企業が行う」をモットーに大いに脚光を浴び、05年には時価総額約1000億円、株価も2115円にまでなった。
(冒頭右写真=株価チャート図)
だが、ほどなく外資の“ハゲタカファンド”以上に質が悪いことが判明。
何しろ、企業再生を請け負うとして一時、傘下に置いた企業のなかには、上場企業だけ取っても「トランスデジタル」(事件に)、「小杉産業」(上場廃止)、「タスコシステム」(同)と屍累々とあっては致し方ないだろう。
挙げ句、昨年4月には前述のモットーを叫んでいた野田英孝元会長が、証券取引法違反容疑(インサイダー取引など)で逮捕されてしまった。(冒頭左写真=「日経ビジネス」09年5月18日号)
いまや時価総額はわずか15億円ほど、株価は18円(昨日終値)と見る影もない。
そのジェイ・ブリッジが、起死回生と06年10月にブチ上げたのが医療再生ファンドだった。