アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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大物「地面師」グループ詐欺事件の裏に上場企業オーナー説

 警視庁捜査2課などは昨年7月、大物「地面師」グループを相次いで逮捕している。
東京都世田谷区成城ーーかつてすぐ横にあの石原裕次郎の自宅もあったこの高級住宅地の約100坪の更地(冒頭写真)がこの事件の舞台だ。
他人の不動産を、権利書など一連の書類関係を偽造して転売する「地面師」の世界では有名な面々が集い、この成城の物件を、ニセの所有者まで登場させ、あるジャスダック上場企業から8000万円を引いた。09年8月のことだ。
担保は、むろんこの土地。返済期限は1カ月後だった。
だが、返済できるわけもない。
なぜなら、この8000万円は、この成城の他人の土地を勝手に売却する“支度金”などに使われたのだから。
1カ月後、返済できないということで、地面師グループはこの成城の不動産を売却。価格は1億2000万円。そして内8000万円をこのジャスダック上場企業に返済した。
しかし、このジャスダック上場企業がこの成城土地を第三者に売却しようと動いたところ、本当の所有者は売っていないことが発覚。そして事件化したわけだ。
現在、起訴された者にはすでに有印私文書偽造・同行使、詐欺罪などで懲役2~4年の実刑判決が一審で出ている。
ところが、そんななかとんでもない情報が飛び込んで来た。
実は被害者とされる上場企業オーナーもグルだったというのだ。

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