「アーツ証券」始め証券会社7社は診療報酬請求権を基に「レセプト債」を227億円販売したが、この債券が破たんしたのはご存知の通り。結果、7社から同債権を購入した顧客約3000人が直の被害を被ることに。そのなかには約1億円購入していた商品先物取引会社「フジトミ」(8740。JQ)も。(冒頭図=「毎日」11月14日11時55分ネット記事より)
破産手続きを申し立てたのは、都内の資産運用会社「オプティファクター」(東京都品川区)と関連する3つのファンド。
だが、オプティファクターはアーツ証券に11・8%出資する第3位株主でもあることは、この間、大手マスコミでは指摘されていないようだ。
したがって、レセプト債権を顧客に年3%の利子を支払えるとして販売していた他の6証券会社同様に被害者面するのはおかしい。
オプティファクターの創業者で前社長が13年3月に死亡すると、経営悪化が発覚するのもそうだが、本来レセプト債は健康保険組合から確実に支払われる非常に安全なものであることを考えればどう考えてもつじつまが合わない。破綻の原因は病院側が不正請求していたか、レセプト債権の資産が外部流出したかのどちらかしかないだろう。