5月14日、中小企業向け融資などを手掛ける「日本振興銀行」(東京都千代田区)の木村剛会長兼代表執行役(冒頭右写真)が退任する方針を固めたという。(同左写真=「日経」5月15日記事)。
その理由は17日にも、同行の今年3月期の決算が公表されるが、数十億円の赤字となり、その責任を取ってのこととされる。
だが、本当にそうだろうか。
日本振興銀行に対しては、昨年6月から今年3月までの約9カ月という異例の長期に渡り、金融庁の立ち入り検査が行われていた。
その検査結果はすでに同行に通知され、同行に対し銀行法に基づく報告命令が出されており、その結果を受け、問題があれば、金融庁は行政処分を下す。