ゴルフクラブ主力の「マルマン」(7834。JQ。東京都千代田区)はそれまで株価140円台で小動きだったが、今年4~5月に突如急騰し341円をつけた。値動きから仕手筋と想像はつく。そして今月初め再び動いた。
IRを調べるとご多分に漏れず、マルマンは新株予約権を発行している(6月26日払い込み。希薄化率18%。引受は「ドリーム8号投資事業有限責任組合」)。そして10月9日のIRに注目したい。
許京秀氏が6月22日に時主要株主でなくなったことが、9月下旬の総会前の株主確認でわかったと。「ドリーム8号投資事業有言責任組合との間で消費貸借契約を締結し、当社の普通株式50万株(約4%)を同組合に貸し渡した」ためという。
一言でいえば、借金の片にマルマン株を渡したということ。ただし、この手法はオンボロ仕手株増資でよく使われるオーソドックな“合法的脱税”の可能性がある。偽の金銭借用書を作成し担保流れになったと装えば、第3者割当を受けた者はキャピタルゲイン課税を逃れることができるのだ。