●問題物件を、2倍以上の高値買い取り仲介で逮捕?
昨4月20日、警視庁本庁組織犯罪対策3課は、総会屋指定の君塚伸克容疑者(56)を、商法違反(利益供与要求)容疑で逮捕した。
東証1部上場の「東栄住宅」は、東京都多摩市関戸に約5200坪の土地を所有する。
もっとも、この土地はバブル時代、東西広域暴力団関係者が地上げを進めたものの失敗したままのいわくつき物件。ところが、そんな問題土地を東証1部の東栄住宅が2002年に約20億円で取得、その後も高層ビルを建てれない制限が撤廃されないことから、駐車場として使用されている。こうしたなか、東栄住宅はこの問題土地を騙されて買わされたという見方もある一方、土地制限を解除できると口車に乗って購入した結果で、株主代表訴訟の対象になり得るのでは、といった見方も出ていた。