『週刊文春』の先週(4月6日)発売号の巻末に、ヤップを撮影したカラーグラビア記事(タイトル「楽園を満たすもの」。4ページ)が出ている。 ヤップは、太平洋に浮かぶミクロネシア連邦4州(コスラエ、ポンペイ、チュック、ヤップ)の中でいちばん西側にある。東西に約1200キロの領海域を持ち、134もの有人・無人の島々をかかえている。この州都のあるヤップ島に住む現地日本人が、同記事に抗議し、自身のブログでその理由を詳細に書いている。 それによれば、「日本から僅か五時間たらずの赤道直下に今や絶滅寸前と言っていいマンガ的なおおらかさに包まれた楽園がある」、「資本主義と西洋文明を拒絶し」といった記述が同記事にはあるが、(意図的な)間違いや不適切な表現が多すぎるという。 さらに、法律違反を犯している可能性が高いという。 ヤップ州には「Researcher’s Law」という法律があり、州内での外国人によるいかなる「採集」行為にも、事前の届け出、納税、許可取得の義務がある。もちろん、写真撮影を含む報道関係者の取材も含まれるが、『週刊文春』の取材者はこの届け出をしていないという……。…