●三店方式という不可解な脱法行為
パチンコはギャンブルではないという建前の下、「三店方式」なるものを採用している。
(1)ホールは客の出玉を特殊景品と交換する
(2)客は特殊景品を景品交換所に持っていき現金と交換する
(3)景品問屋が景品交換所から特殊景品を買い取り、ホールに卸す
――つまり、ホール、景品交換所、景品問屋の三店がまったく異なる経営主体という建前の下、パチンコ業界は違法性を逃れているというわけだ。
もっとも、わが国は賭博は原則禁止。例外として競馬、競輪、オート、ボートがあるが、自治体の財源になるなど公共目的という言い訳がまだある。それに倣えば、カジノの方を認めるべきで、なぜ、私的目的のパチンコはいいのか不可解この上ない。
その裏には、パチンコ業界が警察の有力な天下り先になっているように、彼らとの癒着に対する“見返り”と考えざるを得ないが、この業界、こうした裏側は徹底して不透明で、外部にはまったくというほど窺い知れない。