アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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ネスレ、「介護家族社員の配転は無効」で二審も敗訴

本紙が4月9日に報じた「社員の家族介護を一切認めない“世界のネスレ”」の控訴審判決が本日、大阪高等裁判所であり、ネスレ側が一審に続いて敗訴した。 小田耕治裁判長は判決理由で、「転勤で家庭崩壊も考えられる。甘受すべき程度を著しく超える不利益を負わせるもので、配転命令権の乱用にあたり無効」と指摘した。 ネスレ争議対策会議などの「声明文」によれば、ネスレ日本は2003年5月、兵庫県姫路工場のギフトボックス製造職場を閉鎖し、同工場にいた60名の労働者に茨城県霞ヶ浦への配転命令を押しつけた。これに対し、家庭に介護者を抱えて転勤も単身赴任もできない2人が提訴。労働組合や地域の人々に支えられながら、以来、今回判決までの約3年間、1日も欠かさず姫路工場に出向いて就労させるように求めて来た。 ネスレといえば、「ネスカフェ」や「ゴールドブレンド」で知られる世界的な高収益企業。国連の「グローバルコンパクト」(GC)やOECDの「多国籍企業ガイドライン」などを「経営原則」に書き込み、「CSR(企業の社会的責任をまもる」と世界に表明している。 ところが、今回訴訟では2005年5月9日に原告一審勝訴判決が出て以降も、総務課長を先頭に30?40名の管理職・職制などを動員して連日原告2名を取り囲み、「帰れ、帰れ」、「お前らの職場は霞ヶ浦(工場)や!」などと罵声を浴びせるなど人権侵害を続けて来た。 一方、同社はこの25年余りの間に労働組合に対して80件もの違法行為(判決や命令)を行い、1995年には5件の最高裁判決を受けてもいるが、それ以降も平然と違法行為を続けている。 その実態は“世界のネスレ”どころか、GCを「隠れ家にする」企業体質である。 この判決を真摯に受け止め、原告2名を姫路工場に就労させると共に、この間の違法な労働政策を社内から一掃しなければならない。…

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