総合家電大手「パナソニック」(6752。東証1部)の主要子会社「パナソニックホームズ」(大阪府豊中市)が購入した物件が訳ありで、当初は同地に自社でマンションなど建設するつもりが転売先を捜しているという。
その物件とは、東京都新宿区北新宿1丁目の鉄筋コンクリート地下1階地上9階建てビルと駐車場。
パナソニックホームズは今年7月2日、前の所有者からこの土地・建物を購入。
もっとも、ビルの方は1975年に建てられており老朽化が目立つ。そして、現在も入居しているのは1階の西武信用金庫などわずかで、賃借人の地上げはほぼ済んでいた。そこで同ビルを取り壊し、約400坪の同地にワンルームマンションなどを建設する予定だった。
確かに、同地はJR中央線「大久保」駅まで徒歩3分、小滝橋通りに面した好立地と来ている。だが、その反面、この地域には場所柄ややこしい物件も少なくないようで、本紙では以前、組事務所絡みで取り上げたケースもある。
では、今回の場合はなぜ転売を急いでいるというのか。