東京都大田区の「大森記念病院」(冒頭写真。医療法人財団・東京厚生会経営)が休院する。
すでに6月末で外来はやっていない。
同病院が115のベット数がある大きな病院で、約90名の入院患者がいたが、この7月中を目処に転院を余儀なくされている。
同病院は休院の理由につき、「諸般の事情により医師、看護婦等の人員確保並びに診療の継続が困難になった」というだけで、詳細は語らない。
だが、本紙がすでに5月14日に報じているように、同病院の経営は火の車で、病院の土地・建物はいまも東京厚生会の所有ながら、抵当権が目一杯付けられ、挙げ句、昨年10月、これら債権をまとめ買いしたあのハゲタカ外資「ローンスター」が差押し、すでに東京地裁から競売開始決定が出ていた。さらにこの7月1日で、大田区も差押を(税金滞納のためだろう)。