東京地検特捜部が8月25日、柴野多伊三元代議士(冒頭写真。59)が社長を務めるバイオ燃料開発会社「日本中油」や、柴野氏の自宅などを、架空増資(電磁的公正証書原本不実記載)容疑などで家宅捜索した件だが、架空増資は日本中油の信頼性を高めるためであり、その目的は日本中油の未公開株を売るためで、特捜部は詐欺罪も視野に入れて捜査を行っているようだ。
その一方で、この日本中油へのファンド投資を募っていた証券会社があったとの情報がある。
そして、この証券会社は他にも怪しげな会社の増資や社債発行をアドバイスしたり、融資を行っていた。
特捜部が今回乗り出した本当の狙いは、たった1回しか当選したことのない柴野氏というより、過去、逮捕を狙ったものの逃した、この証券会社のオーナーではないかとの見方も出ている。