アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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患者、地域住人などに拡がる不安ーー「戸田建設」が支払いトラブルで、建替病院を占拠

 兵庫県神戸市西区に、地域医療の充実を担って近代的な新病棟が完成した。
施主は、医療法人社団「白眉会」(理事長・佐野均)が運営する「佐野伊川谷病院」。施工は、病院・学校の建設に強いとされる東証1部の準大手ゼネコン「戸田建設」(本社・東京都中央区)。
昨年3月に建物が完成したにも拘らず、入り口にはバリケードが築かれて鍵がかかり(下写真)、現在まで使用されていない異様な状態が続いている。
戸田建設が建設代金支払いのトラブルを巡り、占拠した結果であり(冒頭写真=病院の前の建て看板)、病院患者や、地域住民、病院関係者らは不安を募らせている。

杜撰な建設請負契約

工事請負契約書によると、発注者が白眉会、請負者が戸田建設大阪支店。「佐野伊川谷病院移転新築工事(仮称)」で、佐野伊川谷病院の移転のための新病棟建設工事。その新病棟は神戸市西区池上2丁目に建つ。
工事の着手は2007年11月21日。工事完成は昨年3月20日。引き渡しの時期は、完成と同日となっている。

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