あいかわらず、大手マスコミの小沢一郎バッシングがすごい。
例えば、昨日の「毎日」。一面に「小沢氏首相に『圧力』」との大見出しが踊っていた(下写真)ので、何事かと思ったら、9月1日公示(14日投票)の民主党代表選に、小沢氏自らが出馬する可能性があることを近い議員に伝えているというだけのこと。
これが、なぜ「圧力」との悪意ある表現で報じられるのか?
小沢氏が出馬したらまず代表になる=小沢首相誕生で、それを大手マスコミはどうしても阻止したいようだ。
詳細が省くが、日米関係の在り方、官僚制、犯罪捜査過程の透視化など、従来の自民党ではなし得ない方向性を持っており、それは既得権者には不都合なので、ともかく民主党最大実力者の小沢氏を潰したい。その提灯持ちをしているとしか思えない。
政治評論家の多くもそうで、小沢氏出馬の可能性を聞くと、まず決まってこういう返事が返って来る。
「検察審査会で2度目の『起訴相当』が出る可能性が高い。すると、代表選に出て首相になっても、首相が起訴では辞任せざるを得ない。すると政局が大混乱する。それを考えると、出馬には踏み切れないだろう」
だが、これはまったくの勉強不足の憶測。
小沢氏が首相になれば、逆に、強制起訴は阻止でき、辞任することはないのだ。
実は大手マスコミの記者も、その事実は知っている。だが、社の上層部が小沢氏に首相になられると困るので、この事実を記事にしないのだ。
なぜ、小沢氏が首相になれば、強制起訴で辞任することはないのか?
それは日本国憲法75条に、こう記されているからだ。
「国務大臣は、その在任中、内閣総理大臣の同意がなければ、訴追されない。但し、これがため、訴追の権利は害されない」