アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「ウルフ村田」も推奨――詐欺的投資塾入会を勧誘するKAZMAXの背後にあの松田元氏

この11月に入り、あの「ウルフ村田」が推薦する、「KAZMAX」なる明らかに偽名とわかる者の“超光速お金拾いシステム”なるものの売り込みメールが不特定多数の者に一斉に送られた。
何しろ、その内容の胡散臭いこと。
<「1日の期待利益2億6000万円」「上場企業にて推薦」「“落ちている”お金を拾うだけのシステムなので当然、あなたが行う作業は何もありません。ゴミ拾いより簡単です」「元本保証します!」「数千%の利益を保証します!」>――こんなことを謳っているのだ。
もっとも、いくら見ても会社名も、住所も、電話番号も書かれていない。具体的に何を売ろうとしているのかすらキチンと説明されていない。ただし、仮想通貨への投資であることは匂わしている。
本紙でも既報のように、仮想通貨を商材にした投資詐欺疑惑が横行しており、賢明な者は端っから相手にしないだろう。
しかし、これまでの詐欺的投資勧誘でも「元本保証」、「数千%の利益を保証します!」まではさすがに謳っていなかったせいもあってか、11月20日に営業が開始されるや、かなりの人気を博しているようだ。
それと共に、何を販売し、その価格がいくらかも明らかになっている。
販売するのは、KAZMAXが運営する“お金を拾うシステム”を教える「億万長者クラブ」なる私塾(勉強会)への入会権利。そして価格は普通とスペシャル(GOLD)の2種類あり、前者は30万円、後者は50万円となっている。
取材の結果、このKAZMAXなる者の正体が判明した。
結論を先にいえば、カリスマ実業家ともいわれる松田元氏(横写真)は2年ほど前、これまた「平成松下村塾」という私塾(勉強会)を開催し、多くの者が被害を被っているのだが、KAZMAXもそもそもはそこの塾生。ところが、松田氏にすっかり入れ込んだ結果、ファンド運用会社の代表までさせられ、そこでも損失を出し、投資家が提訴などの準備をするなか、何とか少しでもこれまでの損を取り返そうと仕組んだものだったのだ。そして、この背後にはハッキリと松田氏の影が見えるのだ。
ある関係者はこう語る。
「アクセスジャーナルを訴えたところ、やぶ蛇になるなど、いまや松田元は実業家どころか、詐欺紛いの商売をしていることが明確になりつつある。『被害者の会』も活動してます。しかも、松田は『オウケイウェイヴ』(3808。セントレックス)という上場企業のアドバイザー兼非常勤取締役をしている。そんななか、さすがに元本保証、高額利益を確約したこんな限りなく胡散臭いカネ集めの表にはさすがに出られない。そこで自分の元村民(=塾生)をダミーに据えたということではないか」
では、なぜ本紙がこのように見るのか、以下、その根拠を示し解説しよう。

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