村木厚子・厚労省元局長が郵便不正事件で無罪確定、さらにこの事件を担当した大阪地検特捜部の前田恒彦主任検事(下写真)がFDの証拠改ざん容疑で逮捕されるなか、元大阪高検公安部長の三井環氏(冒頭右写真。66)が10月1日、検察官適格審査会に、9名の検事の罷免を求めて審査申し立てを行うことが明らかになっている。(冒頭左写真=「審査申立書」のコピー)
検察官適格審査会といわれても、ほとんどの読者はご存じないだろう。
だが、検察官適格審査会は、いま話題の検察審査会と並び、検察をチェックするために設けられた機関。
検察審査会が、検察が行った(不起訴)処分に不服があった時に審査する機関であるのに対し、同審査会は検察官自身が職務遂行に適するか否かを審査し、否なら罷免することができる。その場合、その検察官は6年間、弁護士になることもできない。
もっとも、過去、違法捜査によって罷免されたケースはなく、ほとんど機能していない。
だが、この適格審査会に申し立てをされること自体、ひじょうに不名誉なことで、今回の検察の責任追及の一手段として意義のあることは論を待たない。
三井氏は10月1日、100名以上の賛同者と共に申し立てる予定。
逮捕された前田恒彦主任検事が入っているのは当然として、罷免対象の残りの8名とは誰を指すのか?
(*10月3日に追加・訂正記事アリ)