「グローバルアジアホールディングス」(3587。JQ。旧プリンシバル・コーポレーション)は7月18日、20億円の第三者割当による優先株を発行するとIRした。(冒頭写真=グローバルの株価は2倍に)
その引受け手は現中国人経営陣の背後に控える中国人の投資会社。
これだけ見れば、本紙のこの連載の第1弾記事(7月16日)は、近く増資するとの情報はドンピシャだったものの、引き受け手として有力なのは「ロゼッタホールディングス」としていたから間違い、ロゼッタの裏にいるとしたコンサル会社「AKIINTERNATIONAL」(東京都千代田区)などもうどうでもいいと見る読者もおられるかも知れない。
しかし、グローバルとAKIとの関係は表面上出ている資金の貸借に止まらない。
本連載2回目の今回は、グローバルとAKIがいかに密接な関係か、しかもAKIの方が上下関係で上にいると思わないわけにはいかない事実を指摘しよう。
前述の20億円の第三者割当増資のIRを見ると、その3ページ目に、グローバルの子会社である「テクノメディア」の代表取締役M氏を今年4月、解任したとの記述がある。
通常、解任といえば、会社に不利益をもたらすようなことをしたからと思うだろう。実際、グローバルの5月29日付けIRを見ると、前代表M氏は金銭不祥事を起したためという。しかし、その真相はといえば、実はグローバル側が自社に不利益、AKI側に利益をもたらすことをやろうとし、それに反対したM氏が解任されたようで、事実はアベコベのようだ。
まずは、ともかく本紙が入手した2つの契約書コピーをご覧いただきたい(下写真)。