持ち帰り「小僧寿し」を展開する同社名「小僧寿し」(9973。JQ。東京都中央区)は昨2月24日、社長の異動及び取締役候補者など選任のIRを出した。
正式には3月25日開催予定の定時株主総会及び、その終了後開催予定の取締役会を経てということになるが、このIR内容を見ると、「夢真ホールディングス」(2362。JQ。東京都文京区)側から送り込まれていた社長及び取締役が一斉に辞め、代わりに「アスラポート・ダイニング」(3069。JQ。東京都港区)側の者が一斉に社長及び取締役に就く内容。
本紙は2月23日のこの連載544回記事で、今回の夢真HDの佐藤真吾代表取締役会長(冒頭社長)のファミリー企業「佐藤総合企画」(東京都中央区)の小僧寿し持分全部(13・76%)を、時価の約2・5倍もの異様な高値でアスラポート側が購入したのは、繰り返すがわずか13・76%分にも拘わらず、上記の役員交代(=経営権を譲る)が条件という約束(裏取引)があったからとの、同じく買収を検討していた「GMA」(東京都新宿区)という合同会社の告発内容を紹介したが、それが真実だったことが証明された格好だ。
しかも、GMAによれば、実は今回社長を退任予定の磯村明彦氏など、佐藤真吾・小僧寿し取締役以外の夢真HD側役員全員は、この間の株売却話について一切蚊帳の外で、自分たちが辞任させられることも直前まで知らされてなかったという。
こんなワンマン零細企業のようなことが、上場企業で罷り通っていいのだろうか。