福岡、佐賀、熊本など九州の5県警合同捜査本部は9月3日、民事再生中の不動産管理会社「丸美」(本社・福岡県福岡市)の元会長・金丸近(57)など同社元幹、元社員計5名を有価証券偽造・同行使容疑で逮捕した。
この会社を本紙が「あの」と呼ぶのは、この民事再生手続きを代行しているのが、本紙を名誉毀損で提訴(その後、和解により取り下げ)したT弁護士を始めとする、同弁護士が所属する「平河総合法律事務所」(東京都千代田区)の面々だから。
丸美は約200億円の負債を抱え、08年8月に経営破たんしたが、すでに経営危機に陥っていた06年8~11月にかけ、「丸美堺筋本町ビル」という実在しない会社名義で社債を発行(年利10%。元本保証)し、約400名から約20億円集めていた。これに対する容疑で、すでに昨年5月、関係先は強制捜索を受けていた。
当局は今後、詐欺罪も視野に入れ、捜査を進める模様だ。