山口敏夫氏(69。冒頭写真)といえば、84年の第2次中曽根内閣では労働大臣まで務めたものの、旧二信組事件で塀の中に――。
しかし、昨年10月に仮釈放になるや、早くも先の参議院選挙では谷亮子氏(下写真)を民主党から担ぎ出すなど、その動向が注目されている。
そのなかには、ジャスダック上場の「オメガプロジェクト・ホールディングス」(東京都品川区)の経営権を山口氏が握ったとの噂もある。
そのオメガ社と、上場廃止になった「ユニオンホールディングス」の社長は、最近まで横濱豊行被告が務めていた。しかし、横濱は昨年11月、ユニオン社を舞台にした株価操縦事件で逮捕に。
そもそもこの両社は、山口氏と懇意で、スポンサーでもあった故・高橋治則氏が傘下に置いていた。その後、高橋氏は横濱に経営を任せていたが、その横濱が前述のように逮捕され身動きが取れなくなった。おまけに、山口氏が罪に問われた旧二信組は、高橋氏がかつて傘下に置いていた。
そんな経緯から、山口氏がオメガ社絡みで登場するのは別に不思議ではないのだが、経営権を握っているというのは本当なのか!?
すでにいくつか関連記事(左写真)が出ているものの、その真偽は定かでない。
こうしたなか、本紙の元に「告発文書」が届いた。オメガ社の連結子会社で、唯一の稼ぎ頭である「サボテンパークアンドリゾート」(以下、サボテン社略。伊豆サボテン公園などを運営)の経営に介入しているとして、具体的な疑惑が書き連ねられていた。