日本相撲協会の公式ツイッターに、10月6日の朝方、貴乃花を批判する「日刊ゲンダイ」の前日ネット記事がシェアされるかたちで紹介された。
1~2時間後に削除されたが、それを見た相撲ファンから、本紙に怒りの情報提供があった。この間の協会VS貴乃花で、非力な方に味方するのが本紙のスタンスということで、貴乃花の方の声を伝えて来ていたからだろう。
後述するように、相撲協会は批判記事をシェアしたことを認めているが、貴乃花親方だった花田光司氏(46)はすでに10月1日付けで退職している。そんな1私人に対し、公益財団法人でもある日本相撲協会という有力団体が、貴乃花を一方的に批判している記事を紹介するのはおかしくないかというわけだ。
記事タイトルは「貴乃花“職務怠慢”の実態 部下親方そっちのけで酒浸りの夜」。貴乃花が大阪場所担当部長時代(12~13年)、過去の慣例などに従い物事を進めようとした部下の親方に対し、貴乃花は何をいっても聞かないために、1人の部下は心労でおかしくなったのに、貴乃花は毎晩決まったクラブで酒浸りだったという、すべて匿名コメントの、まさに批判するために作ったような公益性、信ぴょう性も疑わしい内容。
「日刊ゲンダイ」は、権力者の安倍首相にはこの間、厳しい記事を一貫して書いているが、なぜか相撲協会VS貴乃花については徹底して相撲協会寄り。
この相撲協会公式ツイッター、11年10月登録で、現在のフォロワー数は約33万6000人。
人気力士を中心に写真や動画で日々の活動や素顔を伝えており、今回のような1個人(しかもすでに私人)を批判する記事を紹介するなど異例。
ミスならミスで即、謝罪すればいいと思うが、日本相撲協会は「調査中」というだけで、未だ見解を出していない。
以下、日本相撲協会に電話を入れた(10月9日のお昼ごろ)相撲ファン(A)と、協会広報担当者(B)の会話を再現する。