本紙でも既報のように、いま、東京地検特捜部が捜査を行っている特許庁汚職の先には、自民党の大物代議士・二階俊博氏が控えていると見られる。
このところ、小沢一郎氏を始め民主党国会議員ばかり狙い、挙げ句、頓挫どころか、証拠の捏造まで発覚し、検察の威信は地に落ちているが、ここで対立する自民党の大物・二階氏を万一お縄にすれば、その威信は一挙に回復するだろう。
もっとも、二階氏とてバカではないから、今回の東芝(ソリューション)が深く関わる特許庁コンピュータ受注周辺に登場するのは二階氏の公設秘書(当時)で、当人ではない。
ところが、10月20日発売の会員制情報誌『FACTA』が興味深い事実を指摘している。(冒頭写真=その記事)
特捜部はこの9月17日、東芝ソリューションの孫請けに入った会社など複数の関係先を強制捜索したが、そのなかの自宅に入った人物の父親は、二階氏の地元である和歌山県でも「政商」として知られる人物で、実際、二階氏を支援していたとスッパ抜いている。
もっとも、これら強制捜索を受けた会社と関わる「政商」はこの人物だけではない。もっと大物の「政商」が関わっていたのだ。