元高検部長の三井環氏(66)が、総計10名の検事につき、罷免を求めて検察官適格審査会に申し立てを行ったことは本紙でも既報の通りだが、三井氏は併せて、告発もしていた。
いうまでもなく、無罪が確定した村木厚子元厚労省局長(下写真)の取り調べに関する件だ。
三井氏はまず9月22日、「取り調べメモ」を破棄した大阪地検特捜部の担当検事と副検事計6名を証拠隠滅容疑で告発。
さらに9月27日、この6名の上司である小林敬大阪地検検事正、玉井英章次席検事、それにすでに逮捕されている大坪弘道特捜部長、佐賀元明副部長(肩書きは容疑犯行時。以下、同)両名の計4名を犯人隠避容疑で告発していた。
そして、この総計10名の告発に関しては、なぜか全国紙は報じていない(通信社は報じている)が、最高検はすでに10月6日、受理したことを明らかにしている。
加えて三井氏は10月12日、同じく犯人隠避、それに公用文書等毀棄容疑で、新たに検事総長ら上級庁幹部6名を、大林宏検事総長(冒頭右写真)宛に告発していた(同左写真=その「告発状」。以下に6名の実名列記)。