アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「リプトン」日本関連会社一族の遺産相続騒動ーー原告側、“偽造文書”疑惑浮上

 「京都の紅茶王」とも呼ばれた福永兵藏氏(冒頭写真)が亡くなった(享年101歳)のは2005年。
世界的な紅茶ブランド「リプトン」(本社・英ロンドン)側から、わが国初ともいわれる喫茶店「リプトン」の経営を勧められたことが成功に繋がり、兵藏氏が残した遺産は少なくとも25億円に上る。
67年に社名を「リプトン」から「フクナガ」(本社・京都市中京区)に変更。現在は喫茶店の他、とんかつ専門店「かつくら」などの経営も手掛け、年商約70億円の一大飲食チェーンに。
本紙ではすでに2度に渡って取り上げているが、兵藏氏の死去後、福永一族側と、兵藏氏が当時、売れっ子モデルだったS・Y氏(69)との間で胎児認知していたMさん(42。非嫡出子も嫡出子の2分の1の権利があるし、最高裁は今年7月、2分の1は平等に反するとの訴訟で審理を大法廷に回付=これまでの判例の見直しの可能性が高い)との間で遺産を巡る争いが起きたのは、兵藏氏の長男で、「フクナガ」の代表取締役会長の福永晃三氏(原告)がMさん(被告)には7万8000円の遺産受け取り権利しかないと「債務不存在確認」を求めて提訴したことだった。
25億円の遺産でたったの7万8000円!? その根拠は次回以降に譲るとして、この訴訟に大きな進展があったので追加報告しておく。
この訴訟で、原告は裁判所の和解を受け入れMさんに3000万円なら支払うと言い出したというのだ。いったい、何があったのか?
原告は7万8000円しか払えない根拠の一つとして、兵藏氏が生前、Mさんに430万円の贈与を行っていたとする証拠文書を提出していた。ところが、被告側によるとそれは“偽造文書”(以下に転載)だというのだ。

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