アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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“二級”建築士とわかっていて頼んだ!? 北海道電力系設計会社。原発は大丈夫か!?

 北海道札幌市でも多くのマンションで耐震設計が偽装されていた事実が発覚しているが、大手マスコミがほとんど黙殺している事実がある。 それは、問題の二級建築士に構造計算を下請けに出した元請けのなかに、北海道電力傘下の「北電総合設計」や「北電興業」が含まれていた事実だ。 しかも、既報道では、これら元請けは、「当初、構造計算を委託した建築士が二級建築士だとは知らなかった」となっているが、3月9日付の『中国新聞』記事を見ると、少なくとも「北電総合設計」においては、当初から知っていたと語っているのだ。 {浅沼建築士に下請けを出し、二棟のマンションで構造計算書の偽造が発覚した北電総合設計(札幌市)は「二級建築士と知っていたが、実績を評価していたので仕事を頼んだ」と話している。 } これは『中国新聞』の独自取材ではなく、『共同通信』の配信を受けてのことと思われる。 だが、共同通信の配信を受けている他の地方紙などは北海道電力に配慮したのか、この記述部分が入っていないようで、そのため、この事実はほとんど一般には知られていない。 だが、これが本当に事実なら、その意味するところは大きいのではないか。 というのも、同設計会社は、原発その他の発電所など、重要な社会インフラの設計施工を多く行って来ているからだ。電力会社系設計会社が、故意に本来資格がない者に設計を行なわせて欠陥建造物を作っていたという事実は、単なる「マンション設計偽装」問題の次元を超えた疑惑を呼ぶからだ。 北電総合設計は泊原発の設計施工を行なっている。果たして、泊原発にこうした設計偽装やシャブコン使用などの欠陥施工はなかったのか? さらに、他の電力会社もこうしたことはないのか? もっとも、こうした疑問は、そもそも本紙が確認したものではなく、読者からのメールで知った次第。 その読者は、「阿修羅」掲示板に以下の2つの記事を投稿している。 そちらには、問題の設計事務所の過去の実績なども載っている。参考にされたい。 「北海道電力の設計事務所が耐震設計偽装の疑い→原発も手抜きや偽装設計か? 」 「北海道電力の設計事務所が構造計算書を偽造(二級建築士と知りつつ発注):原発は大丈夫か? 」 (写真は泊原子力発電所)…

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