アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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政治結社から「公開質問状」まで出された、あの「日本漢字能力検定協会」

 本紙では1週間ほど前、鬼迫明夫前理事長に関する疑惑で、(財)「日本漢字能力検定協会」(本部・京都市)を取り上げた。
漢検といえば、一昨年に不正経理疑惑が浮上し、昨年5月に理事長、副理事長を務めていた大久保昇・浩親子が背任罪で逮捕に。大久保親子は逮捕の約1カ月前に辞任し、その後任理事長に就いたのが鬼迫氏だった。その鬼迫氏は1年で辞任、今年4月からは池坊保子衆議院議員(=冒頭右写真。公明党)が理事長に就いている。
さて、本紙が入手した「公開質問状」(冒頭左写真)はA4で6枚。13の質問が載っている。出されたのは11月17日。11月末までの回答を要求している。5つの政治結社連名で出されており、回答先はそのなかの1つ。同名の政治結社は過去、あの人気漫画「ナニワ金融道」(横写真)の作者・青木雄二氏自宅周辺へ「マルクス・レーニン主義で大衆を煽り、金儲けのうまい青木はこの地から出て行け!」などと街宣をかけたことが暴力行為違反にあたるとして、複数の構成員が逮捕、有罪判決を受けている。
ところで、この公開質問状を見て、気になる点がある。
例えば、冒頭にはこんな記述が……。
「池坊保子氏は、漢検を指導監督すべき文部省副大臣でありながら、元漢検理事長の大久保昇氏に対し、『このままでは漢検が潰される。2?3年で漢検に戻すから一旦理事長を辞任して、後任の理事長には私の信頼する鬼迫明夫弁護士を就任させなさい』と言って大久保氏を騙して辞任させた」
このように、池坊理事長の責任を追及する質問が多い。
また、前回報じた鬼迫前理事長の5200万円出費を許可した件に関する質問もある。

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