元警視庁警察官で、ジャーナリストの黒木昭雄氏が11月2日、死去していたことは本紙でも既報の通り。
享年52歳。余りにも早い死だ。
その黒木氏は岩手県で発生した佐藤梢さん(当時17歳)殺害事件を徹底取材し、岩手県警の捜査ミスだと厳しく追及していた。その渦中の死去だっただけに、直後には、事件に巻き込まれた可能性も噂されていた。
だが、『週刊朝日』(11月19日号)の記事(冒頭写真)でも明かにされているように、実際は覚悟の自殺で、遺書も残されていた。
黒木氏がマスコミ業界で特に深く付き合っていたのが、前出『週朝』記事を書いた山口一臣編集長と、ジャーナリスト仲間の寺澤有氏だった。
その一方の寺澤氏も、自身のブログで、「警察とマスコミに対する黒木さんの絶望は大きく、それに借金苦が重なり、自殺へ追い込まれたといわざるをえない」と記している。
ただし、警察とマスコミに対する絶望とは、この岩手県の殺人事件での県警捜査ミスの指摘をほとんど無視されたことを指しており、この事件絡みだったという点では、当初の事件に巻き込まれたのでは、との観測はまったくの的外れではなかったわけだ。
(黒木氏の最後の映像←ココをクリックのこと)