アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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あの新宿歌舞伎町44名死亡火災ビル跡地利用「射的屋」オーナーの正体

 あの悪夢のようなビル火災から早8年余りーー当時、建っていた「明星56ビル」オーナーだった瀬川重雄氏(67)には有罪判決が下り、遺族への保証を巡る民事訴訟も和解になったものの、44名という死者の多さ、放火の可能性が高いものの捜査は進んでおらず、未だ“清算”されたとは言い難いせいか、この間、この跡地を利用しようと手を上げる者はいなかった。
そんななか、昨年11月、この跡地にプレハブ仕様の粗末な建物がお目見え(冒頭写真2点とも)。火災後、初めて利用し出したのが射的の専門店だった(立ち飲みもできる。射的会場のレンタルも4時間=15万円で)。
そう、温泉地や縁日で、対象物の目標に対し投射物を当てると景品がもらえるというゲームで、ここにオープンした「射的王」の場合、コルクが発射されるおもちゃの銃で、動く人形を打ち落とすと、その人形に記された番号のぬいぐるみなどがもらえる。6発で400円なり。
場所が場所だし、その懐古調商売も関心を引いた結果か、一部テレビ番組や雑誌でも取り上げられた。その際、この「射的王」の経営会社は若者が共同出資で始めたベンチャー企業と報じられている。
だが、実はその背後には、過去、世間を騒がせ、逮捕歴も持つあの男が控えていたのだ。

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