アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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ライバル会社による「マルハン」出店阻止工作の闇

 東京都台東区浅草2丁目――場外馬券場「ウインズ浅草」のすぐ横、レトロな遊園地「花やしき」にほど近い一画に、パチンコチェーン店大手「マルハン」(本社・東京都千代田区)の出店予定地がある(冒頭写真)。
もともと、「浅草新劇場」「浅草世界館」「浅草シネマ」などがあった場所だ。
もっとも、現在、出店は見送られている。
実はこのすぐ近くに、別の中堅どころがパチンコ店を出している。
そこに大手のマルハンに出店されたら大きく売上げ減になるということで、出店阻止工作が行われたという。
 ただし、現在、マルハンの出店が見送られているのはその工作の結果ではなく、住民の反対運動に会いその調整のためと聞く。
しかし、だからといって出店阻止工作の違法性が減じられるわけもない。
この工作は、マルハン出店予定地のすぐ近くに保育所を建てるというものだったという。
東京都では風俗営業法の委任条例により、商業地区の場合、保育所などの児童福祉法施設から半径50m未満の範囲ではパチンコ店を営業できない。
ただし、出店を阻止するために保育所を設けたのなら、それは営業妨害で違法。それが認定されれば多額の損害金を支払わされる可能性もある。
しかも、この出店阻止工作では、嫌がらせをしてもらうため、暴力団側に“あいさつ料”も支払われていたというのだ。

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