アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

医療法人買収トラブルは和解になったがーー「オーイズミ」、高齢者事業参入の行方

 パチンコのメダル計数機製造大手「オーイズミ」(6428。東証1部。神奈川県厚木市)は3月31日、連結子会社の介護関連事業会社「アルプスの杜」(相模原市)を5月初旬に横浜市の有料老人ホームなどの経営会社に事業譲渡する予定とIRした。
オーイズミがこの「アルプスの杜」を、高齢者事業を新たな柱にすべく、有料老人ホームの経営などを行っている「アルプス技研」から1億円で取得したのは14年12月のことだった。
ところが、それからわずか1年ほどで、「当初想定しておりました事業成果の達成には相当の時日を要するものと見込まれます」(3月31日IRより)ということで、撤退するという。
となれば、気になるのは、本紙でウォッチしていた、医療法人買収トラブルの件だ。
オーイズミは医療法人を買収し、厚木市内に認知症専門病院(180床)を建設。「アルプスの杜」買収は、これと連携し、サービス付き高齢者向け住宅、老人介護施設などの運営をするためのものだった。
ところが、その医療法人買収を巡って、「アビック」(東京都港区)なる企業との間でトラブルになり……。
しかも、本紙の報道を後追いするかたちで、このトラブルの打開策として、オーイズミの大泉政治会長が個人献金していた黒岩祐治・神奈川県知事の特別秘書が病院許可の件でおかしな動きがあったなどと報じられる(冒頭写真=「毎日」15年9月8日記事)有様。
もっとも、誤解のように断っておくと、オーイズミの15年12月4日IRにおいて、先のトラブルは高裁で和解が成立(1審はオーイズミ側敗訴)したという。

この続きを読むには有料購読の登録が必要です。

関連キーワード
検索

カテゴリ一覧