本紙は4月5日、東京都台東区浅草地区において、パチンコ店を経営している中堅ホール企業が、近くに大手の「マルハン」が出店するとの情報を得、それを阻止すべく、出店予定地(冒頭写真)のすぐ近くに保育所を開設する工作をしていたことをスッパ抜いた。
通常、こうした工作が表面化することはないし、この工作においては、保育所認可を確実かつ迅速に行うべく区議会議員、加えて、万全を期してさらには暴力団側にも協力要請すべく資金提供している模様であることから、前回記事は、パチンコ業界関係者に反響があったのみならず、警察当局なども関心を示している。
ところが、前回記事でも報告したが、この出店阻止工作を行った中堅ホール企業側は、本紙の取材に対し、完全否定を貫いている。
前回は、この滅多に表面化することがないパチンコ業界の闇の部分の概略を述べるに止めたが、内部資料などに基づき、具体的な工作を見ていきたい。
2回目となる今回は、まず、このマルハン出店阻止工作資金として流れた約7000万円の契約書コピーを入手したので、それを以下に掲載。むろん、事が事だけに、その契約書の内容は別名目になっている上、振込先は実際にマルハン出店阻止工作を実行したとことは別企業に振り込まれているので、こうした出金の流れの詳細について解説する。