「ルネッサンス・テクノロジーズ・エルエルシー」という米国NYの大手ヘッジファンドをご存知だろうか。
1982年、著名な数学者のジェームズ・シモンズ氏(冒頭写真)が創業。彼はハーバード、マサチューセッツ工科大で数学教授に就いた経歴の持ち主で、創業以来の年平均リターンは38%とも。そして、現在の運用資産は軽く2兆円を超え世界有数のヘッジファンド。
そんなルネッサンスだが、わが国株式市場にも以前から投資していて10年には「鬼怒川ゴム」(5196)、「JUKI」(6440)、11年「ルック」(8029)などに登場してして仕手相場をリードした。
13年には「日本カーバイト工業」(4064)に登場。
こうした実績を見ると、仕手筋として有名だったあのK氏が代表を務める会のHPで推奨する銘柄と重なっていたこともあり、同列に語られたこともある。
しかし、ルネッサンスは、各銘柄の業績を検討するというより、世界中の主要市場の銘柄の値動きから動向を自動的に算出するプログラミングを作り、ごく短期間に売買をするのが特徴で、結果的に過去、仕手株として知られる銘柄に投資している面もあるだけのことで、少なくとも従来の仕手筋とは似てあらざるもののようだ。
そして、近年は一段と積極的にわが国銘柄に投資して来ているとも。