7月21日、一部大手マスコミは、今年2月、台湾の桃園国際空港でわが国の旧1万円札と見られる札束、1億1900万円分が見つかり没収されたが、台湾税関当局は鑑定の結果、それはすべて偽札と判明したと明らかにしたと報じた。
同じ番号のものもあり、また紙質が本物とは異なるそうだ。
台湾では1万ドル(約107万円)以上の現金持ち出しは税関への申告が必要。ところが、日本人男性(48)がスーツケースに詰めていたこの偽札は申告してなかったことから没収となり、この間、真偽を鑑定していた。今後は通貨偽造事件として捜査になる。
なお、この男は税関当局に、「知人から預かった。(フィリピンの)マニアで鑑定するつもりだった」と話していたという。
この日本人男性はいわゆるブローカーといわれる人種で、地下銀行にも関与しているそうだ。本紙の取材にその関係者が応じた。
(冒頭写真=台湾航空警察局から共同通信が提供を受けたもの)