アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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第三者委員会報告書が触れない、200億円流出先A氏以上に「餃子の王将」に食い込んでいたX氏

「餃子の王将」を展開する「王将フードサービス」(9936。東証1部。京都市)は8月12日、“お知らせ”をIRした。
大東隆行前社長が射殺された事件を契機に立ち上げた第三者委員会は今年3月29日、創業家と関係が深い不動産会社経営男性A氏側に約200億円が流出し、約170億円が未回収になっていたとの調査報告書を発表。
そのA氏と、A氏への巨額資産流出を許した創業家元経営者との関係を絶つと共に、コーポレートガバナンス体制が不十分だったとしてその強化を図るとしたが、こうした取り組みが終了したとして、この第三者委員会調査報告書提言に関する取り組みの経過報告はこの日を持って終了するとした。
 しかし、本紙既報のように、この第三者委員会報告は、A氏の背後にいる反社のX氏についてまったく触れていなかった。
さらに、その後の取材の結果、A氏から約170億円未回収との報告自体、疑惑が浮上している。
おまけに、A氏より、むしろX氏の方が王将フードに食い込んでいた可能性が高いことも判明した。
要するに、第三者委員会報告書は極めて不十分なもので、したがって、その極めて不十分なものに基づいでコーポレートガバナンス体制の強化が十分にできるわけがなく、今回の報告終了のお知らせは、対外的に体裁を取り繕い、有り体にいえば、真相を闇に葬り去ろうとしているに等しいと言わざるを得ない。

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