8月22日、「宝田陽平の兜町アンダーワールド(582)Y証券の資本増強裏手口 」というタイトルの記事を書いたが、その時点では取材していない箇所もあり具体的に書くのは控えた。その後、関係者に取材できたのでご報告する。
事の始まりは05年9月1日に遡る。
既に時効だが、被害額、被害者の心情を思うと正確に書くことが重要と判断した。
まずは、入手した借用書(冒頭写真)の内容を確認いただきたい。
借用書 平成21(09)年9月1日
貸付け K氏
借主 (株)「オーキタ」(東京都中央区)
オーキタは05年9月1日に、千葉県在住のK氏から6000万円を借りた。しかし、いつまで経っても返済せず、4年後の09年8月末、利息はほぼ元金と同じになり、借金は1億2000万円以上に膨れ上がったということだ。
オーキタの鈴木清美社長は信頼がなく、しかし、K氏はオーキタの実質オーナーが荒木武氏であることを知っていたし、荒木氏と面識もあったので、荒木氏に融資するということで信用してK氏は融資を実行した。
こういうことだ。
K氏→オーキタへ6千万融資→荒木へ6千万融資→Y証券
その後も鈴木社長はお金がない、といって返済を拒否するも、