東京地検特捜部が9月27日、太陽光発電システム販売会社「日本スマートハウジング」(東京都港区)の実質的経営者・前山亜杜武被告(52。冒頭写真)ら3人を詐欺容疑で逮捕した件は本紙でも報じている(起訴に)。
本紙が興味を持ったのは、約4700万円の詐取額で特捜部が乗り出したのは、前山被告と裏で連携する「スゴイ人」を狙っている可能性もあると見たからだ。
いまのところ、その見立て通りにはなっていないが、10月18日、東京地検特捜部は脱税容疑で前山被告を再逮捕している。
前山被告は、業務委託料を支払う虚偽の契約書を作るなどして、13年2月期までの3年間に、日本スマートハウジングの所得計約4億700万円を隠して、法人税約1億2100万円を脱税していたという。
大手の企業信用調査会社資料によれば、日本スマートハウジングは05年10月に前山被告が設立。いまも妻と思われる人物が共同代表の1人に就いている。女性スタッフを中心としたきめ細かな対応が受け、20億円前後の年商を上げていた。
もっとも、今回の逮捕報道を受けさすがに開店休業状態かと思いきや、いまもしっかり営業しているようだ。