本紙が12月3日に報じたように、今年1月に指定暴力団「合田一家」(山口県下関市)トップ(末広誠総長)が28年ぶりに逮捕された背景に、生田澄子女史(65)を中心とする詐欺グループの暗躍があったわけだが、その詳報がかなり判明したので追加報道する。
末広総長は、山口県下関市新椋3丁目に「佐藤建設」(下関市。事実上、倒産)が所有していた約1600坪の土地(下写真)の競売を妨害したとして佐藤建設社長らと共に逮捕されたわけだが、生田グループはそもそもこの佐藤建設らと共に、同地に、有料老人ホームを建設することを計画していた。
生田グループはまず、経営不振の福岡市内の医療法人を乗っ取る。その上で、この医療法人の子会社を設立し、有料老人ホーム建設の話を佐藤建設に持ちかける。
関係者によれば、そもそも佐藤建設が同地を購入した資金も生田グループ側が融通。そして、佐藤建設をも食い物にし、実は同社が実質、倒産に至ったのも生田グループにかなりの資金を騙し取られたのが主因ではないかという。
大手マスコミの報道を見る限りでは、合田一家が単に悪事を働いていただけのことに映るが、ある意味、その背後で合田一家以上にあくどいことをしていたのが生田グループだったようなのだ。