アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<*新連載* 漢方専門家・平地治美の健康の勧め>「第27回 大麻成分を利用した便秘用漢方薬」

筆者・平地治美(薬剤師。鍼灸師)。漢方の良さを伝えるため、日々の臨床では治療だけではなく自然治癒力を高めるための“養生”の指導に特に力を入れ、一般の人たちへの健康指導を積極的に行う。朝日カルチャーセンター新宿、津田沼カルチャーセンター等で「女性のための漢方レッスン」「舌診入門」「季節の過ごし方と食養生」などの漢方関連の講座を担当。和光治療院・漢方薬局(千葉市若葉区TEL043-232-6258)で治療。千葉大学医学部医学院和漢診療学講座非常勤講師。京都大学伝統医療文化研究班員。日本伝統鍼灸学会理事。漢方三考塾講師。著書に『げきポカ』(ダイヤモンド社)、『舌を見る、動かす、食べるで健康になる』(日貿出版)。「平地治美の漢方ブログ」発信中。

 このところ大麻の事件が多く報道されておりますが、大麻は漢方において重要な生薬でもあります。
明治時代には葉も薬として使用されていましたが、現在では大麻取締法により限られた部位のみが使われています。
■大麻取締法(抜粋)
第一条  この法律で「大麻」とは、大麻草(カンナビス・サティバ・エル)及びその製品をいう。ただし、大麻草の成熟した茎及びその製品(樹脂を除く。)並びに大麻草の種子及びその製品を除く。
この大麻取締法によれば、種子は使ってよいということになります。
大麻の種である麻子仁(ましにん)は、
麻子仁丸(ましにんがん)
炙甘草湯(シャカンゾウトウ)
潤腸湯(ジュンチョウトウ)、
など、保険適用にもなっている漢方処方に配合されています。
麻子仁はアサ科のアサの果実です。
「古方薬議」という医書には
「血液の循環を滑らかにし、諸臓器の機能や新陳代謝を亢進させ、大腸の炎症、便の停滞、排尿痛のあるものなどを治す」
という意味の記載がされています。
以下、麻子仁が配合されている漢方処方の代表の麻子仁丸を紹介させていただきます。

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