アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<連載>アッシュブレインの資産運用ストラテジー「今週の相場展望(12月12日~12月16日)&MY注目銘柄」(第15回)

■プロフィール 株歴16年、出版社勤務の兼業投資家。資産は2015年に一時、一億円越えとなるも現在は漸減中。投資に必要なのは1に「需給」、2に「ファンダ」だと考えており、できるだけ負けない投資を心がけている。

≪先週の相場展望の振り返りと今週の見通し≫
 先週12月9日金曜日は、東証1部の売買代金は3兆9250億円まで盛り上がった。トランプ大統領誕生以前は、長らく2兆円を下回って推移していたことを思えば隔世の感がある。
先日の報道によればトランプ大統領誕生の11月8日以降、1ヶ月間で全世界での株式の時価総額増加幅は2兆ドル(約226兆円)となり、世界中の債券の時価総額減少幅とほぼ同額だったという。ようするに、「債券」から「株式」に資金シフトが強まっているということで、通常こういった大きな変化の流れができれば、数ヶ月は止まらないのが常だ。


ただ、今週の16日金曜をもって欧米の多くの投資家はクリスマス休暇入りする。例年、ここから年末までは売買代金が盛り上がりようがない。現在までは東証1部の大型株で、銀行や鉄鋼・商社・エネルギー関連・円安銘柄など、これまで出遅れていたセクターばかりが上がっており、それ以外の市場・業種を掴んでいる投資家は恩恵を受けていないと思われるが、今週からは循環物色で、出遅れセクター・新興市場にも資金が回ってくる展開を期待したい。
 今週は14日の日本時間深夜、アメリカでFOMCが開催される。もう追加利上げを完全に織り込んでおり、「利上げ」なら無風が本線である。逆に利上げの判断を先送りにしようものなら、アメリカの経済見通しの先行きの暗さが暗示され、ナイアガラとなろう。普通に考えて怖いのは、今後の「早めの利上げペース」の観測がでて、利上げ発表後に翌日の米国メジャーSQに絡んだ利益確定売りや仕掛け売りがでることである。今年のヘッジファンド勢の成績はあまり芳しいものではなく、最後の勝負を賭けてくる可能性はある。
またいつもお伝えしている、ドル建て日経平均も不気味(微妙?)な水準に迫ってきた。ドル建て日経平均は、9日(金)時点で166.07ドルと5週ぶりのプラスに!(2日161.56ドル、25日162.13ドル、18日162.47ドル、11日に163.11ドル)。ようやく海外投資家は日経平均を買ってきたという証である。が…直近高値は9月7日に167.78ドルがあり、4年チャートをみても169ドルを超えてきていないことを考えると、ここからは為替の支援が必要となってくる。

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